うまいくだもの園のくだもの事典
さくらんぼ
 正光錦
 数年前になるが自然教室を開いている友人が教室に参加した東京のご家族を連れてきました。若いお母さんとどの子も小学生のようで女の子2人と元気な男の子でした。あざやかな光沢のある鮮紅色の果実を見て、みんなで歓声をあげられました。化粧箱に入ったさくらんぼを受け取って感激するのと大違いで、樹になっている果実はキラキラと木漏れ日の陽光をうけて魅惑的です。樹の下から見上げると心を奪う宝石のシャワーのようです。  ちょうどこの品種を収穫していたときでしたので親子で収穫を楽しんでもらいました。それぞれ脚立にのぼり食べながら持ち帰りの分を篭に収穫します。さわやかな初夏の微風の中で楽しい時間を過ごしていただきました。このご家族はその後当園の「うまいくだものを食べる会」の会員としてお付き合いいただいています。黄色地に鮮紅色に着色し、大玉で甘酸の調和のとれた甘い果実です。収穫は当園で6月中旬。
 高砂  
 黄色地に淡い紅色に着色。ハート型の美しいとても甘い果実です。収穫は6月下旬で佐藤錦の4、5日前。
 佐藤錦  
 ラ.フランスとさくらんぼは山形の特産物として全国の皆様にご愛用いただいているものです。 初夏、百花繚乱の春をとっくに過ぎて、煙るような浅緑の山並みがいつしか深緑におおわれ、土色だった田園も強い日光を受けて明るい緑のじゅうたんに変わる。見渡すかぎり津波のような緑と小さな虫や人や鳥も活気に満ちて、生きものの息吹きで大地がむせかえる。 人はこんな浮き浮きする季節の感動を求めてさくらんぼ園に集まってくる。あざやかな陽光にきらめくさくらんぼに歓声があがり、子供は飛びはねる。みんな、みんな幸せ。喜んでもらったご本人、さくらんぼは一番喜んで真紅に色付き甘い甘い実になる。 さくらんぼといえば佐藤錦といわれるほど、さくらんぼの頂点に立つ品種です。品質、甘酸調和が絶妙でこれを越えるものが今後とも出てくるとは思えません。 お中元、贈答用として喜ばれています。収穫は6月下旬。発送も同じ。
 紅秀峰  
 山形県立園芸試験場で交配育成されて1991年に登録された品種。佐藤錦よりも大玉で、なおかつ、緻密で硬く甘みは濃厚。佐藤錦の後に収穫する分、すべての面でレベルアップするのだと思います。収穫は6月下旬から。
 紅てまり  
 山形県立園芸試験場で交配育成された、極大玉晩成種。樹上でだれよりもじっくり熟期を迎える分、甘酸の調和良く食味は濃厚と言われています。苗木が販売されてからまだ間もない品種です。当園ではいち早く手掛けました。16年度より限定販売致します。収穫は7月に入ってから。

さくらんぼが届いたら
収穫を待つさくらんぼ
 さくらんぼはとても痛みやすい果実ですので、朝仕事で収穫しその日のうちに発送します。翌日お届けできるように遠いところは航空便で、お届けの車は保冷車です。
 お受け取りになったときはすぐ箱のふたを開けてください。そしてなるべく早くお召し上がりいただくか、冷蔵庫から小出ししてお召し上がりください。 暑い夏の常温はさくらんぼにとってとてもつらいことです。大自然の初夏、爽涼な朝の味を新鮮なうちになるべく早く味わってください。
 みつばちと共に受粉がうまくいくように水鳥の毛ばたきで違う品種の花を交互になでて交配の補助をします。この受粉用に近くに違う品種のさくらんぼの木が植えてあります。