うまいくだもの園のくだもの事典

「りんご」

 さ ん さ   8月末〜9月上旬
 甘ずっぱい繊細な歯ざわり。霞がかったようなパステルカラーの紅色が胸を躍らせ、ほのかな恋の予感がします。他の仲間に先んじて恥ずかしがり屋の頬染めて大きくて元気な花を咲かせます。
 このりんごは国際結婚で生まれたりんごです。日本のあかねというりんごの花粉をニュージランドの国立科学産業研究所(OSIR)に送り、そこでガラというりんごと交配されて生まれました。

 つ が る   9月上旬〜中旬
だれにでも思いが通じてしまうジューシーな甘さは恋のキューピット。実も大きく紅も濃く鮮やか。恋するあなたにわくわくする喜びを届けます。
 何年か前にうまいくだもの園の直売所に東京ナンバーの車が止まり3人の娘さん達が下りてきました。そして旅行の土産にそれぞれつがるを買い、トランクいっぱいにして帰っていきました。あの時の3人のキラキラした瞳をこの時期になると鮮やかに思い出します。

 秋映え(あきばえ) 10月中旬〜
 つがると千秋との交配でできたちみつで甘酸っぱい果実。当園では中生種の一押しのりんごです。
 つがるの大玉の特徴、千秋の甘酸っぱい調和のとれたちみつな特徴を両親の長所をあますところなく受け継いだ名品
 王   林   11月上旬〜
 淡い黄緑色の青りんご。独特の芳香を放ちメルヘンの世界が広がります。目を閉じて頬ずりしたくなる甘さ、夢りんご。
 紅に染まらずひとりだけ黄緑色の実なのに、花はだれにも負けず艶やかに紅化粧して咲きほこります。

 ふ   じ   11月中旬〜
 樹姿は天を仰いで、おおらかに気高く身を広げる。その果実は大自然の恵みを一身に受けて、果形、硬さ、色、味どれをとっても最高です。香り高く祝福の蜜をたたえて心を和ませます。 大自然が手塩に掛けた宇宙の申し子。
 お歳暮贈答の主要品種。多くの皆様とお付き合い出来るようになったのも、ふじのおかげです。いろんなくだものの種類を知っていただけるきっかけになったり、ご来園もしていただけるようになりました。国光とデリシャスを交配したなかから選抜されたものです。お歳を召した方ならなつかしいと思いますが、国光の硬く日持ちのする良さと、デリシャスの大きく気品のある芳香と甘さの両者の長所を残さず受け継ぎ、それ以上に育った親まさりの今世紀最高のりんごです。
おいしいりんごの見分け方
 りんごの味は栽培の仕方で変わります(当園の栽培法を参照してください。)が、それに健康な樹に実を成らせ、明るく楽しく作業することが大切です。暗い気持ちや荒れた生活のなかで育てたものなど、だれも欲しくありません。
 
りんごの花 さて、お店で選ぶときは
  1. 肩が筋肉質に盛り上がっているもの。(健康な樹で育った証拠です。)
  2. お尻(がく)がキュっと締まっていること。(同上)
  3. 肌がつるつるしているものよりざらざらしているもの。(良質の花芽から育っ た証拠です。)
  4. 比較して重い方。実も味も引き締まって緻密です。
  5. 温かい気持ちになる明るくふくよかな物を選ぶこと。(栽培者の心が出ます。)
油の上がったりんご
 品種によって、ワックスを塗ったようなりんごに出くわすことがあります。消費者の皆さんはワックスか農薬かと心配し嫌がりますが、これはそのどちらでも なく実の糖分が沁み出してきたもので、完熟したものだけに起こるのです。べとべとしたこんなりんごを、品質の間違いないものとして求める方がいるくらいです。安心して味わってみてください。