うまいくだもの園のくだもの事典

西洋梨

 マリゲットマリラさわやかな秋の朝露
  フランス原産の黄色の大玉西洋梨です。
 澄みきった秋空の下、朝露に濡れるようにさわやかな甘さが、ぽたぽたと雫になるほどみずみずしいとろみのある果実です。西洋梨のとりこにするきっかけをつくるさわやかな秋一番手。9月下旬収穫で、食べ頃は10月中旬から。
ゼネラルレクラーク 濃厚な豊穣の秋の香り
 果実の表面は艶消しをしたようにザラザラしているのが特徴です。
甘い香りが、箱を開くと同時に部屋に充満します。その香りは期待を裏切ることなく、豊穣の秋を一身に取り入れて甘さはもちろん西洋梨随一の濃厚な味合いを身につけました。10月上旬収穫、食べ頃は10月下旬から。
ラ・フランス  魅惑の女王
 1864年フランスで発見され、明治36年に日本に導入されました。今、もてはやされていますが、とっても古いくだものです。しかも、故郷フランスでは絶えて残っていません。数年前に、山形県の苗木屋さんが ラ・フランスの苗を里帰りさせる粋なことをやりました。でも、故郷は温かく迎えないでしょう。このくだものを絶滅させた病気があるからです。 火傷病というものです。 りんごが自由化になったとき、外国産のくだものとともに国内に入り、ヨーロッパの二の舞になるのではと生産者が大騒ぎした病気です。
 さて、ラ・フランスは樹に成る緑のジャガイモのようで、みにくく、ふたつと同じ形なく、艶もなくさびに覆われ、おいしそうに化粧もせず、緑のまま熟します。なのに、うっとりとしてしまう香り、とろける甘味は、くだものの頂点魅惑の女王と しかいいようがありません。 写真家、秋山庄太郎は「ラ・フランスはくだものの女王である」といいました。それから、世間に知れわたるようになったといわれています。  当園では、さくらんぼとラ・フランスは早めの注文が必要です。注文が殺到するので遅いと希望の日時に対応できにくくなります。10月中旬収穫、11月初旬から食べ頃。
 シルバーベル  落ち着いた荘厳さ
 山形県立園芸試験場で育成されたもので、大玉で風味豊かなおいしい果実です。  甘酸調和していて濃厚な味なのですが、酸味があるせいか落ち着いてゆったりとした味です。名前の通り、クリスマスの頃には家族や心一つの強い絆で結ばれた人たちの荘厳な時間を堪能させます。その味わいを喜ばれ、お歳暮としてたくさんの方にご利用いただ いております。隠れた、豪華な年末贈答用です。(当園では贈答用としてふじ・王林 ・シルバーベルの詰め合せもございます。)ラ・フランスのように食べ頃の期間が短くなく、年を越して2月末まで、常温で保存し食べられます。しなびても大丈夫で、むしろしなびたものは味がのってくるようです。
☆当園秘伝のシルバーベル加工法  生食にむかない小玉の果実をしっかり熟させて、皮を剥いて四つ切りにしワイン少々 と砂糖で煮ます。色が透明になったら火を止めてそのまま冷やします。冷えたら小さ いパックに煮汁といっしょに入れて凍らせます。それを夏にシャーべットで食べます 。なお、シルバーベルは煮ても型崩れしません。  これが食べたくて、遠いところからご来園くださる方がいるくらいです。試したい方は忘れないで12月にご連絡ください。びっくりするくらい安いお値段でお分けします。10月下旬収穫、食味期間は12月から2月末まで。
★★★新品種の紹介★★★
バラード  シルバーベル同様、山形園芸試験場で育種された新品種です。ラ・フランスとバートレットの交配種。ラ・フランスの欠点は小玉である事、食べ頃の判定が果皮でできないといったものです。それを克服するために長年かけて作りました。食べ頃になると黄色に色付き判りやすく、それに大玉で、甘さもラ・フランスに劣りません。尚、高貴な風味も備えていますので、(もしかしたらトンビが鷹を生んだかも)ラ・フランスを越える人気になりそうです。10月中旬収穫、食べ頃は11月初旬から14年度『うまいくだものを食べる会』Dコースより新登場。
カルフォルニァ 
もぎたては普通の西洋梨と同じ緑色ですが、追熟すると黄色地に美しい紅色に変ります。食欲をそそる美しさに期待を裏切らない緻密な美味しさは、この上ない満足感をもたらしてくれます。優れた品種の続出に西洋梨の園内は、活気に満ち溢れています。収穫は10月上旬食べ頃は10月下旬。14年度『うまいくだものを食べる会』Dコースより新登場。
New!
かおり 
 りんごのような甘い香りのある超大玉も和梨。10月中旬の収穫。お届けできるのは平成21年頃でしょう。

西洋梨の食べ方
  西洋梨は香り高く、とろける甘味が珍重されています。 硬いうちは本来の味がでないので、食べ方のコツを覚えて珍味随一をお楽しみください。
☆暖かい部屋に置くと早く熟します。
☆指で軽く押せるようになったときから食べ頃です。
☆軟らかくなり始めがおいしいという人もいれば、傷む直前が良いという人もいます。
☆熟が進むにしたがって微妙に味が変化します。
☆初めて食べる人は一度に食べないで、食べ頃の初期から傷む直前まで食べ比べて、自分の好みの食べ頃を見付けてください。
 これでもう、あなたは西洋梨の通です。
西洋梨の収穫からお届けするまで
 西洋梨はりんごなど他のくだものと違ってすぐには食べられず、収穫後、冷蔵・追熟の2工程を経なければなりません。
冷蔵
 収穫後、5℃で10日間冷蔵します。 これにより熟度の揃いがよくなり、西洋梨の大敵である実腐れの発病をおさえ、発見が容易になり実腐れ果を間違って発送することを防ぎます。また、外観、肉質、香りにも良い結果をもたらすのです。
追熟
 冷蔵後、引き続いて常温で10日間追熟します。 ようやく西洋梨の独特の芳香が倉庫内いっぱいにたちこめます。このころになると実腐れ病の物は完全に発病しており、見逃す事なく取りのぞかれます。
 そして、食べ頃になったものから品質を厳選して、皆様にお届けいたします。
西洋梨ミニ知識
 西洋梨は、古いくだものです。昭和30年代まではくだもの缶詰の王様でした。その時の品種はバートレットでした。かなりの生産量があったのですが、缶詰にも限界があり大きな値崩れを起して一時、洋梨は“用無し”だといわれました。主流であったこのバートレットの授粉樹用として植えられていたのがラ・フランスです。生産者はおいしいくだものであることはわかっていたのですが、生食用として販売できずにおりました。
 その訳は冷蔵する資本・技術を持たなかったこと、一気に食味期間が来てしまうため市場も店も嫌ったこと、さらに運送は保冷もせず一週間とかの大幅の日数がかかり品質を劣化してしまうこと。つまり、おいしいくだものなのにどうにもならなかったのです。現在では冷蔵はそんなに大変な事ではありませんし、宅配便は遅いところでも2日もあれば届きます。また、お店では冷蔵の棚で販売しています。したがって当園でも食べ頃になってから皆様にお届けできるわけです。
 今の時代だから皆さんに食べていただくことが可能になりました。本当にありがたいことです。