果樹園のまわりから自然の恵みを・・・

●1月・2月/木の枝の染めもの● 
 この季節は完全に雪の中。剪定した若い枝を利用して染め物をします。りんご、ラ・フランス、プルーンと、品種によって微妙な色の違いを楽しむ。
●3月/ふきのとう・せり● 
○土手の所から雪が溶け始まるので、北国の春一番はやはり「ふきのとう」。まずは、天ぷらから。沢山採れて少し伸びてくると花の部分は、にが味が強いので除き、さっとゆで、細かく刻んで佃煮風にする。みそ味に唐がらしをふって少々甘味も加える。あまり長く煎りつけないでさっと仕上げ、また次のを採って食べる。これは、熱いご飯で良し、おわんにとって熱いお湯を注いで即席のお汁に。
○園をちょっとはずれて、小川の近くに湧き水が出ている。その昔、小さな小さな田んぼだった所にせりが一面に出ている。周囲に残雪があってもそこはもう春。ぬる目の湧き水で青々と伸びてます。天ぷら・おひたし・みそ汁に。

 
 
●4月の末〜5月/山菜・木々の花● 
○山形の春本番。木々の花々は咲きほこり、山の木々の芽は萌え始める。果樹園の花たちも、すもも・梨・さくらんぼ・りんごの美しい季節となります。
たらの芽>天ぷらが代表的。少し伸びたものでも充分やわらかいので、ゆでて和えもの、おひたし。 <こしあぶら>たらの芽と同様、天ぷら。少し大きくなったものは、和え物、おひたし。たらの芽は、山菜の王様、と言われているが、こしあぶらを一度食べた人は、これぞ、王様と言うこと間違いなし。
<木の芽(あけびの芽)>山形では、あけびの芽を『木の芽』と言い、ゆでて和え物、おひたしにする。あくが強くて、苦みがあるので、ゆでてから一日ぐらい水にさらす。 <こごみ>ゆでて和え物、おひたし。また、マヨネーズをかけてサラダ風に。
<わらび>あくが強いので、沸騰した湯に入れ、灰をかけ、一晩置く。次の日、半日から一日水にひたすと苦みがとれる。それをおひたしにする。おろし生姜をかけると、おいしくなる。煮物に、また、きゅうりなどと一夜漬けに、保存用には塩づけや干し物にする。 <ぜんまい>これは保存用と決まっている。さっとゆで、天日で乾かす。途中で2、3度もむと繊維がやわらかくなる。野菜の少ない冬の食物として、お湯で戻してからこんにゃく、油揚げなどと煮物にする。
●6月/ふき・ミズナ・ウド・サンショウ● 
<ふき>ふきのとうが出た同じ根から、今度はふきが出てきます。 
○葉っぱが出たばかりで細く小さいうちは、まるごと(葉のついたまま)ゆでて水にさっとさらし、水気をしぼって5mmくらい細かく刻んで佃煮に、これは、醤油と唐がらし、甘味少々。
○茎が太く長くなったものは、葉っぱは捨てて、茎だけ食べます。ゆでて皮をむいて油いため。
○きゃらぶきもできます。茎を適当な長さに刻み、たっぷりの水につけ、充分あく抜きをする。醤油、砂糖でゆっくり、濃い目の味をつけていく。赤唐がらしの輪切りなど少々多目に入れて、ピリッと仕上げます。
<ミズナ、ウド、サンショウ>小川に沿って少し上って行くと、ミズナが出ている。山を歩くとウドが出ていたり、サンショウの若葉が良い香りをはなっている。
●7月/ヒョウ● 
ヒョウ(イヌビユ、スベリヒユ)肥えた畑にヒョウ、オトコヒョウが出る。ゆでて水にさらし、からし和えが良くあう。ゆでて干し物にして、お正月に縁起物として食べる。『ひょっとして悪いことが起きないように』
●9月/あけび● 
あけび。春にあけびをつんで食べたものですが、秋には実をいただきます。熟して紫色になって、くちを開けると食べ時です。
○中の種を取り出すと、白い綿にからまって、種がびっしりとついている。白い綿は、甘味があるので、塩を足して、漬け床を作り、きゅうり・にんじん・大根等、漬けて食べる。皮はそのまま5mmくらいの幅に切って、水にさらしてあくを抜き、油いためをし、みそ味に甘味をつけて食べる。
○皮はそのまま刻まずに、中に詰め物をする。こんにゃく・油揚げ・きのこ・とり肉など短冊切りにして詰め、みそ・砂糖の練りみそをぬり、フライパンに油を少し多めにいれ、中身が飛び出さぬように並べて両面をこんがり焼く、ふたをして、蒸し焼きにすると、中まで火がとおる。
○皮はからからになるまで干す。お正月ころもどして、上記のように詰め物にし、かんぴょうで結ぶ。鍋に並べて、醤油、砂糖で煮るとごちそうになる。
●10月/山栗・山ゆり● 
○道端とか畑の隅っこに、山栗が熟して落ちる。ゆでて良し、栗ご飯にも良し、甘味はばつぐん。
○山ゆり/紅葉まっ只中、土手の草も茶色に枯れた頃、山ゆりの茎も枯れて立っている。初夏に咲いた花の数が多いものが、大きな根になっているので、目星をつけておいて掘る。ゆり根は、大きな一片は、天ぷらがホクホクとおいしい。少し小さいものは、さっと煮て、味噌汁にするとよい。


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